筋トレをやっている人の90%が答えられない?筋トレの誤解
どーも
クエルポの中島です。
【筋トレをやっている人の90%が答えられない?筋トレの誤解】
皆さんは筋トレをする目的を正確に答えられますか?ダイエット?腹筋を割りたい?運動能力の向上?
残念ながらどれも違います笑
今回は筋トレの目的について皆さん誤解している点があるのでご説明させていただきます。
【誤解1 】❌筋トレをする目的はダイエットの為
筋トレをする目的は筋力をつけることか筋肉をつけることです。筋トレをする直接の目的はダイエットではありません。筋トレをした結果、筋肉がついて、基礎代謝が高まり、太りにくい身体を手に入れる。つまりリバウンドしにくい身体を筋トレで作るのが目的です。
体重を落としたいなら、筋トレではなくエアロビやランニングなどの自体重の長時間の運動が熱生産が良く脂肪が燃焼されて、体重が効率的に落ちます。プランクなどのじっとしている体幹維持の運動は筋肉が発揮するパワーは0で、かつ熱生産率もかなり低いです。
ですので、巷で流行ったプランクチャレンジなんかは秒数を徐々に伸ばして30日後の最終日は5分間のプランクができればクリア!なんてものがあります。専門的な立場から言えばこれはめちゃくちゃ非効率で5分間の時間の無駄です。
5分間プランクができる程の腹筋がついているのであれば、維持の運動(等尺性運動)ではなく積極的に腹筋を動かしていくほうが熱生産率も高く、力学的なパワーも高まります。
筋肉の特性上、重い物を持ってじっとしているより、筋肉にかける負荷を軽くしてたくさん動く方がエネルギーの消費は高くなります。
具体的な数値で言うと、エネルギーの消費が高いのは2割の負荷で動く時です。(例 スクワットのMAX重量が50kgの人であれば、10kgを担いでスクワットを沢山する時が最も消費カロリーを稼げます。)
因みに、筋肉が発揮するパワーを高めたい場合は4割の負荷で最大のスピードで動く時です。ですので、痩せたい人、競技力を高めたい人、日常生活の質を高めたい人、筋肉をつけたい人で扱うべき重量の選択は異なりますし、運動の内容も全然違う種類のものになります。これを理解せずに運動をしている人がほとんどです。(悲しい事に指導する立場のトレーナーの多くも然りです。)
筋トレの目的は筋力か筋肉をつけることであって、痩せる為ではありません。
効率的に痩せる方法は筋トレ以外のワークアウトの手段になります。
しかし、リバウンドをしない為に筋肉をつけて基礎代謝を高めておくことは大切ですので、あなたの目的がただの減量なのか?筋肉をつけて体組成を良くしたいのかでトレーニングメニューは変わってくるということです。
【誤解2】❌筋トレをする目的は腹筋を割りたいから
「腹筋を割りたいから筋トレをしています!」
「くびれを作りたいから筋トレをしています!」
先程も言いましたが、筋トレの目的は筋肉を強く大きくする事です。腹筋の運動を頑張ってしても腹筋は割れません。むしろ腹筋が肥大してウエストが太くなります。
人間の腹筋はもともと割れていますし、くびれももともとあります。ただ、その上に脂肪が乗って見えていないだけです。腹筋の上にある脂肪を燃焼させれば、腹筋も割れますし、くびれも作れます。腹筋をする目的は腱画のメリハリをつけるだけです。要するにシックスパックやエイトパックの「ボコ」を大きくしてメリハリをつけるだけです。そして、生まれながらにして腹筋の腱画の形は決まっているので、腹筋をたくさん頑張ったからと言ってシックスパック→エイトパックになると言うことはあり得ません。
くびれやシックスパックを作っていきたいのであれば食事管理から入るのがお勧めです。
消費カロリーを増やすのは難しいですか摂取カロリーを減らすのは無理なく続けられます。
消費カロリー>摂取カロリーにして身体の脂肪を落としていくことでくびれが出来たりシックスパックを作れるようになります。
【誤解3】❌筋トレをする目的は運動能力の向上
筋トレをする目的は筋肉を大きくすることです。
筋肉がたくさんある人ほど速く走れますか?スピードのあるボールを投げれますか?遠くにジャンプ出来ますか?
答えはNOですよね。
これで言ったらボディビルダーがウサインボルトより足が速いことになってしまいます。
ボルトも勿論一般人より筋肉はあります。ただ筋肉をつければ運動パフォーマンスが上がるという単純なことでもないんです。
筋トレを頑張って筋肉をつけて動けなくなる選手は山のようにいます。
なぜか?
それは運動能力に神経が大きく関わっている為です。
筋肉を動かす司令塔が神経です。筋肉をたくさんつけてもこの司令塔が機能しないと思うように体を動かせなくなってしまいます。
この神経の活動を適応させるトレーニングをしなければ運動能力は中々向上しません。
(テーマから外れてしまうで割愛しますが、興味がある人は個別にご説明致しますので、ご連絡ください。)
そして、筋肉は脂肪より重さがあります。
体積比で言ったら脂肪より筋肉の方が3倍以上重いです。
そしてその筋肉という重りが脚の末端に付いていたらどうでしょうか?
速く走れる、高く跳べる、気がしますか?
モーメントは力の大きさと作用点までの距離の積で決まります。
身体の重心から遠くにある重りを素早く振り回す為にはかなり大きな力が必要です。
つまり、ふくらはぎや握力で使う前腕の筋肉をつけてしまうと身体を動かしずらくなって、運動能力を低下させてしまう恐れがあるのです。ボディメイクの観点からしても、末端に筋肉がついていたら「かっこいい身体」「美しい体」とは思われないでしょう。体幹&肩甲骨&股関節周りに筋肉がしっかりついていて、末端にいくにつれてスラっとシャープな身体こそが「動ける身体」であり「直感的に美しい印象を与える身体」なのです。
ただ単純に筋トレをして筋肉をつければ運動機能が高まる。動ける身体になると言うわけでもありません。
因みに、これは高齢者の機能改善のトレーニングにも言えることです。
その人に合った負荷とトレーニングメニューを作る。そして、その人の進捗を見て負荷を漸進させるということがいかに専門的で難しいか、そして自己流の高強度の筋トレがいかに危険で非効率かと言うことが少しでもお分かりいただけたら幸いです。
単純に見えて奥が深い筋トレ。まだまだ誤解が多い部分もありますので引き続き配信をしていこうかと思います。
以上【筋トレをやっている人の90%が答えられない?筋トレの誤解 】3選でした。